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COUNTIFS関数とは Excelでの使い方やビジネスでの活用について分かりやすく解説

COUNTIFS関数とは

COUNTIFS関数は、複数の条件に合致するセルの数を数えるための関数です。

COUNTIFS関数を使うことで、Excel上に大量にあるデータの中から、「30代」×「男性」×「会員」など、複数の条件に当てはまるデータの数を一瞬にして数えることができます。

COUNTIF関数では条件が1つまででしたが、COUNTIFS関数では複数の条件をもとに数えることが出来ます。

COUNTIFS関数の使い方

COUNTIFS関数の式は、以下の通りです。

式:=COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)

それでは早速、COUNTIFS関数を使ってデータ数を数える方法を具体例でみていきましょう。

今回は、例として動画サイトの視聴者データの中から特定の条件に当てはまる人の数を数えたいと思います。

以下のようなデータがあったとしましょう。

このなかから、今回は「男性」×「30代」に当てはまる人の数を数えていきます。

まず、結果を出力したいセルを選択し、「=COUNTIFS」を入力します。

出てきたCOUNTIFS関数を選択し、ここに条件を入力していきます。

まずは、性別が「男性」という指定をしていくので、その条件範囲と条件を入力します。

今回の場合は、B列の4行目以に性別のデータが入っているので、その範囲を選択し、カンマで区切ります。

そして、””(ダブルクォーテーション)で条件を入力します。

今回の場合は、「”男性”」と入力するイメージです。

この段階でEnterを押すと、このように性別が「男性」のデータの数がカウントされました。

条件が一つの場合はこれで終了ですが、今回は30代という条件もあるので追加で年齢の条件を入力していきます。

年齢が30代というのは、「30以上」という条件と、「40未満」という条件を組み合わせることで30代(30歳以上40歳未満)を表現することが出来ます。

条件の範囲は、C4以降以降を選択し、「”>=30″」で30歳以上を条件設定し、「”<40″」で40歳未満という条件を設定します。

最終的には、以下のような式になりました。Enterを押すと、カウントされます。

「 =COUNTIFS(B4:B53,”男性”,C4:C53,”>=30″,C4:C53,”<40″) 」

これで「30代」×「男性」のデータの数をカウントすることが出来ました。

条件がもっと増えた場合も、同様の手順で「条件の範囲を指定」&「条件を指定」を式の中に追加していくだけで簡単にカウントすることが出来ます。

ちなみに、条件は最大で127個まで組み合わせることが可能です。

ビジネスにおける活用イメージ

さて、ビジネスのどのような場面でCOUNTIFS関数を活用出来るのか、いくつかの例をご紹介します。

アンケート結果の集計

COUNTIF関数を活用すると、ユーザーから集めたアンケート結果を効率よく集計することができます。

ある設問に対して「はいと答えた30代以上の男性」のような集計は、今回解説した方法で簡単にカウントできます。

また、部分一致での条件指定を使えば、より細やかなデータの集計ができます。

前述の例のように”男性”という条件を指定すると、性別が”男性”という条件に完全に一致している人だけが集計されます。これを”*男*”のようにアスタリスクを使って条件指定することで、「男」という文字が入っているデータに対しての集計が出来ます。このやり方を使えば、自由記述の回答に「美味しい」「美味しかった」などの文字が含まれている人を集計するようなこともできます。

顧客データの分析

ECサイトなどで顧客データを収集している場合、購買傾向ごとに顧客数をカウントして分析することもできます。

例えば、「年間の購入回数が3回以上、合計の購入金額が10万円以上の顧客数」や、「関西圏に在住、1年以内に購入履歴がある男性」といった細やかな条件を指定して顧客数を確認することもできます。

営業所(店舗)ごとの売上データの確認

店舗ごとの売上データのなかから、「月に100万円以上の売上があった店舗の数」をカウントするなども可能です。

店舗ごとのノルマが100万円とすると、ノルマを達成した店舗数がどれだけあるのかなどの確認をする際に便利です。

月に10個以上の商品を販売した営業社員の数

営業社員ごとに商品の販売数をデータでもっていれば、商品を月に10個以上販売した社員を条件にカウントすることが可能です。

こちらも一人あたりのノルマが10個以上だとしたときに、ノルマ達成した社員の数などをカウントするのに便利です。

また、所属する営業所のデータと組み合わせて、どの営業所にはノルマを達成した社員がどれだけいるのかを詳しくみていくといった使い方も可能です。

講習未受講の社員数をカウント

たとえばA社では、社員全員がハラスメントに関する講習を受講しないといけないとします。

そんなときに、Excelのシートに社員や部署、受講状況などをまとめていれば、どの部署で未受講の人がどれくらいいるのかなどすぐにカウントすることが出来ます。

受講数を把握することで、特に未受講者数が多い部署に対して、受講するよう連絡を入れるなどで受講率を高めていくことができます。

まとめ

COUNTIFS関数は、大量のデータから該当する条件のデータがどれだけあるのかを探すときに便利な関数です。

データ分析をするときには、特定の条件に当てはまるデータがどれだけあるかも重要です。

たとえば、10~30代向けにアンケート調査をしたときに、20代、30代は、100名以上のデータを集めることが出来たけど、10代は4名しか集めることが出来なかったという場合には、データ分析を行うに当たって十分な回答数を得られていないという可能性もあります。

このように、条件に当てはまる人が一体どれだけいるのかを数えられると便利です。

COUNTIFS関数は、複数の条件を組み合わせて使うことが出来るので、複雑な条件に当てはまる人も1発ですぐにカウント出来るのが強みです。

是非この機会に覚えておきましょう。

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