ChatGPTではデータ分析が難しい理由と、そのために我々がすべきこととは
現在、弊社では様々な取り組みを進めておりますが、話題のChatGPT活用も進めております。
ChatGPTの説明は省きますが、GPT含めて大規模言語モデルを活用した生成系AIと言われる第三世代のAI技術の発達により、様々なことが可能となっております。
弊社もその可能性を探るべく、計算型人工知能での論文引用数が世界第2位で、文部科学省のプログラムオフィサー(元)でもあり、多くの企業顧問もしている、人工知能の専門家である明治大学の高木教授(https://takagiken-meiji.com/)といくつか取り組みを開始しています。
以下は高木教授から教えてもらったことですが、メルマガタイトルにもあります通り、今のAI技術ではデータ分析は難しい、ということです。
「人工知能」と言うと、あたかも人間のように機械(AI)が考えているように思いますが、決してそんなことはありません。今のGPTを代表する生成系AIと呼ばれる技術は、インターネット上に公開されている世界中のあらゆる情報を「学びきって」はいますが、その情報の中から、最も近いと判断された「言語」を瞬時に選んで出しているだけに過ぎないのです。ただ、その学んだ情報量が人間の脳に比べてはるかに膨大であるがために、考えて語っているようにChatGPTは見えるのです。
では「データ分析」で考えるとどうでしょうか?
まず、AIが学んでいるのは、公開されている世界中の情報です。データ、特にビジネス領域における企業が保有しているデータは公開されていないため、学んでいません。
このようにデータに限らず専門領域における情報は学んでいないため、AIは苦手です。
次に「データ分析」とは何でしょうか。
蓄積されているデータをもとに、ビジネス活動を推進するために「仮説を立て」「試行錯誤」しながら分析を繰り返し、最適解を導いていきます。そしてその仮説や試行錯誤しながらの分析は、今までのビジネス活動によってもたらされた経験や勘も踏まえながら当りを付けて進めていきます。
これは専門領域であるビジネス現場のことを分からなければできませんし、更に分析は考えながら行ったり来たりすることが必要です。
このように、データ分析とは、
- 公開されておらずAIが学んでいない専門的な情報である
- ビジネスとデータ両方を理解し試行錯誤しながら進める必要がある
この2点により、現在のAIではデータ分析、特にビジネス領域におけるデータ分析は困難なのです。
もちろん人間がAIに対して、「〇〇のデータを△△分析して」と正しく指示を出せば出来ることもあります。ただそれは、人間側が予め分析方法を考えて整理したから可能となります。
また、機械学習による需要予測やクラスタリング等、複雑な分析もAIでは瞬時に可能です。しかしこれも「何をするのか」が明確になっているからです。
このように、データ分析領域は、まだまだ人間が頭を使い、ビジネスについても理解しながら進めなければならない領域なのです。逆に言えば、データ分析領域はまだまだ人間のスキルが必要な箇所であり、そのような人材や企業は重宝されるのです。(弊社がまさにそうですね!笑)
とは言え、簡単にデータを活用出来なければなかなかビジネス活動において、データを気軽に使って活かすことはできません。
そこで、弊社では「事業」ごとに「売上を上げるため」に特化した「データ分析」ソリューションであるダッシュボードサービスを展開しているのです。そして、今回、新たなダッシュボードサービスが出来ましたので、ご紹介します。(今まで、EC事業向けとサロン事業向けのダッシュボードを出してますので、そちらも最後に紹介してますのでご確認ください)
ほとんどの企業で行っている、Webマーケティング。その中でもLPを作成し、広告を打ち集客し、資料請求や問合せ、購入などのCV(コンバージョン)を獲得する施策をしている企業は多いです。
効率性を求めながらも最大限CVを獲得する、LPOと言われるランディングページ最適化はとても重要です。
そのためのデータ分析ソリューションであるLP-DashBoardをリリースしました。
簡単に特徴を伝えると、
目次
①LPの改善ポイントが簡単に分かる
このダッシュボードを活用することでLPの改善を行う際に、どこに課題があり、どんな施策を実施すれば良いのかの示唆出しを誰でも簡単に行うことができます。
LPの効果改善に必要な指標のみに絞って可視化をしており、見やすくかつ課題が発見し易いようなページ構成にしています。
②レポート形式なのでそのまま報告書として使える
Googleが提供するLooker Studioを使って構築しています。そのため、分析結果の画面をPDFでエクスポートすることが可能です。これにより、週次や月次での報告書としてそのまま活用することができます。
マーケティング業務において最も工数がかかる、データの集計・分析〜レポート作成業務までをこのダッシュボードで全て補うことができます。
③GAの権限を共有するだけで即日分析可能、データの更新も不要
面倒な初期設定や運用の手間は一切ございません。貴社のGoogleAnalyticsの閲覧権限を弊社に共有頂くだけで、最短即日でダッシュボードをご提供いたします。
またGoogleAnalyticsと連携しておりますので、日々のデータ更新および分析は一切必要ございません。
いくつか分析できる内容についてもお伝えします。
トレンド分析レポート
各重要指標を時系列推移で確認することができる。直近のLP内の数値の変化と傾向を把握することができる。
現状把握レポート
ユーザーがサイトに訪れてからCVに至るまでのフローを、「流入指標」「行動指標」「成果指標」に分け、それぞれの数値と前期間の比較を確認。
どこに歩留まりがあるのかを発見することができます。
・深堀分析シート(一部)
現状把握レポートを流入チャネル単位で深掘りできるシート。どこ経由の流入で効果が良いのかまたは悪いのかを見るけることができます。
・Google広告シート(一部)
Google広告の全体の結果と時系列結果が見られるシートです。
・ランディングページ AB検証・分析
2つのランディングページの効果および属性の比較が行えるシートです。
LPの改修後に改修前のLPとの比較を行う際などに役立ちます。
このLP-DashBoardですが、実際に弊社もこちらのダッシュボードを使いLPの効果を改善しています。活用後1ヶ月目から早速効果が現れ、活用前後での月のCV数が148%改善しました。
活用前はGoogleAnalyticsの画面から分析を行っておりましたが、分析できる項目が多すぎるがゆえに、どこに課題があるのかを見つけづらく、また日々の結果の観測にも工数がかかっておりました。活用後はどこに課題があるのか、そして何をすべきなのかが明確になり、適切かつスピーディーなPDCAサイクルを回すことができました。
このように、弊社が実際に活用していく中で「より効果改善するためには」の観点からブラッシュアップを続けたダッシュボードです。数値だけをまとめた自動分析レポートではなく、成果にこだわったツールとなっています。
このLP-DashBoardですが、出来る限り活用してもらい、データの力によりビジネス推進していただきたく、無料でトライアルすることが出来るようにしています。ぜひ、ご興味ある方は、サイトよりお問合せください。
また、Webマーケティング支援を事業として行っている企業様にも喜んでツールを提供しております。クライアントに向けたレポーティング業務やコンサルティング業務のツールとして弊社ダッシュボードをご活用ください。
より詳しく機能や活用方法を解説した動画も公開しているので、ぜひ参考にしてみてください。
LP-DashBoardの分析画面説明の動画