Tableauの基本的な使い方 データ接続やグラフ作成について
この記事ではTableauが提供している無料のソフトウェア「Tableau Public」を使って、データを可視化するための基本的な使い方を解説していきます。
目次
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Tableauとは
Tableauは様々なデータを統合してデータ可視化するためのソフトウェアです。
Tableauを使用してデータを可視化することで、素早くデータを分析したり、可視化されたデータを簡単に共有したりすることができます。
Tableau Publicとは
Tableau Publicは、Tableauが提供する無料のデータ可視化プラットフォームです。
Tableau Publicを使用すれば、Tableauの基本的な機能を無料で利用しダッシュボードなどを作成することができます。
今回はこのTableau Publicを使ってTableauの使い方を解説していきます。
保存したデータは公開される
Tableau Publicを利用する際に注意が必要なのが、作成したダッシュボードなどを保存するとTableau Publicのサイト上(https://public.tableau.com/app/discover/viz-of-the-day)に公開される点です。
そのため、Tableau Publicでは機密情報が入ったデータを取り扱わないようにしましょう。
Tableau Publicのインストール方法
まずはTableau Publicのインストール手順を簡単に解説します。
Tableau Publicのウェブサイトにアクセスする
Tableau Publicのウェブサイトにアクセスします。
https://public.tableau.com/app/discover
アカウントを作成する
「Tableau Public に登録する」のボタンをクリックして、Tableauアカウントを作成します。
Tableau Public Desktopをダウンロードする
アカウントが作成できたら再度Tableau Publicのウェブサイト(https://public.tableau.com/app/discover)にアクセスして、Tableau Public Desktopをダウンロードします。
画面上に表示されているメニューバーの中の「作成」の中から「Tableau Desktop Public Edition のダウンロード」をクリックしてソフトウェアをダウンロードして、インストールします。
ちなみに、「作成」の中から「Web作成」を選べば、ソフトウェアをダウンロードせずにブラウザ上でTableau Publicを利用することもできます。
Tableauの基本的な使い方
Tableau Publicでは「スーパーストア」と呼ばれる、架空のスーパーマーケットの販売データがサンプルデータとして準備されています。このサンプルデータを使ってTableauの基本的な使い方を解説していきます。
データに接続する方法
Tableauでデータを可視化していくためには、まず可視化したいデータに接続する必要があります。
サンプル – スーパーストア.xls に接続してみる
Tableau Publicを立ち上げると以下のような画面が表示されるため、画面左側にある「ファイルへ」の中の「Microsoft Excel」をクリックします。
次に日本語で「サンプル – スーパーストア.xls」となっているファイルを選択して「開く」をクリックします。
そして、画面左側にある「注文」をダブルクリック(もしくはドラッグ&ドロップで右側のエリアに移動)します。
すると、以下のようにデータが追加されるので、画面左下の「シート1」をクリックします。
以上の手順でデータに接続し、データを可視化していく準備は完了です。
データの表示
シート1に移動すると、画面左上に「データの表示」というボタンがあります。
このボタンをクリックするとExcelに似た形でデータの内容を確認することができます。
サンプルスーパーストアの注文データには「オーダーID」や「オーダー日」をはじめ「売上」や「利益」など、一般的に小売店などで蓄積されるようなデータが含まれていることが確認できます。
グラフの作り方
次に、接続したデータを元に実際にグラフを作成する手順を解説します。
以下のような「カテゴリーごとの売上グラフ」と「月別の売上推移のグラフ」という2種類のグラフを作成してみます。
カテゴリーごとの売上グラフ
月別の売上推移のグラフ
カテゴリーごとの売上グラフを作る
まずは、カテゴリーごとの売上グラフを作成してみます。
画面左側のテーブルの中にある「売上」をダブルクリックすると、以下のように売上の合計値の棒グラフが作成されます
次に画面左側の「カテゴリ」をダブルクリックすると、以下のように「家具」「家電」「事務用品」という3つのカテゴリごとの売上グラフが作成されます。
さらに、画面左側の「サブカテゴリ」をダブルクリックすると、以下のようにカテゴリをさらにサブカテゴリに分類した売上グラフを作成することができました。
同じやり方で地域別の売上グラフを作成することもできますし、顧客の性別データなどがあれば性別での売上グラフを作成することもできます。
月別の売上推移グラフを作る
続いて、月別の売上推移のグラフを作成してみましょう。
まずは画面左下の「新しいワークシート」を追加するボタンをクリックして新しいシートを作成します。
新しいシートが表示されたら、先ほどと同様に画面左側のテーブルの中にある「売上」をダブルクリックして、売上の合計値の棒グラフを作成します。
すると先ほどと同様に。次に画面左側の「オーダー日」をダブルクリックすると、以下のように年次の売上グラフが作成されます。
日付のデータを設定するとデータが線グラフで表示されます。これを棒グラフにしたい場合には画面左側の「マーク」の中の「自動」となっているプルダウンから「棒グラフ」を選択します。
この状態で、画面上部の列の中にある「年(オーダー日)」をクリックすると列に「四半期(オーダー日)」が追加され、四半期ごとの売上グラフが作成されます。
さらに四半期のプラスボタンをクリックすると月次まで細分化されます。
年と月だけでいい場合には、画面上部の列に入っている「四半期」を適当に外にドラッグ&ドロップすると四半期が消えて年と月でのグラフを作成することができます。
四半期を消して作成した以下のグラフを見ると2020年1月から2023年12月までの売上の推移を見ることができ、概ね売上高が成長してることが確認できます。
また、どの年も5月や6月ごろに売上が高くなっているので、季節的な売上の傾向があることなども分かります。
ここまでが基本的なグラフの作り方です。この操作を応用すれば様々なデータを簡単にグラフ化することができます。
データ分析に役立つ 4つの基本的な操作
ここからはよりデータを深掘りしていく際に役立つ、基本的な操作方法を解説します。
「フィルター」 で必要なデータに絞り込む
先ほどの月次の売上グラフでは2020年1月から2023年12月までのグラフを作成しましたが、実際は直近1年だけに見ればいい、というような場面もあると思います。そこで「フィルター」機能を使って2023年のデータだけに絞ってグラフを表示してみます。
画面左側の「オーダー日」を、「マーク」の中にある「フィルター」にドラッグ&ドロップします。
すると以下のようなウィンドウが出てくるので、「年」を選んで「次へ」をクリックします。
次の画面で、2023年以外のチェックを外して「OK」をクリックします。
そうすると2023年だけの売上グラフが作成できます。
フィルターは年月だけではなく、必要なカテゴリーだけに絞ってデータを集計したりすることもできます。分析したいデータを絞り込んでいく際に活用しましょう。
「ラベル」 で数値を表示する
作成したグラフが示している値は「ラベル」で表示することができます。
画面上部にある「T」と書かれたボタンをクリックすると、以下のように実際の値が表示されたグラフになります。
「ソート」 でデータを並び替える
グラフのソートも簡単に行うことができます。
最初に作成したカテゴリ別の売上グラフでは、棒グラフがあいうえお順に並んでいます。
これを売上順にソートする場合は画面上部の「昇順」もしくは「降順」のマークをクリックします。以下の例では降順を押して売上が大きい順に左からソートされました。
この例では、ソートをかけることで家具カテゴリの中で一番売上が大きいのは椅子であることなどが一目で分かります。
「色分け」 でデータの傾向を分析する
作成したグラフにさらに情報を付加する方法として使えるのが「色分け」です。
先ほどのグラフで、画面左側の「数量」を「マーク」の中の「色」にドラッグ&ドロップします。
すると、色分けされたグラフが作成されます。
このままだと少し見づらいため色を赤と青に変更していきます。
まずは画面右側のグラデーションになっている帯の部分をダブルクリックします。
すると下のようなウィンドウが表示されるので色の組み合わせを選択します。
↓
↓
すると以下のように、数量で色分けされたグラフが作成できます。
このグラフでは赤色が濃ければ濃いほど販売数量が少なく、逆に青色が濃ければ濃いほど販売数量が多いことを示しています。
このグラフの「家具」のカテゴリーを見てみると、売上の高い椅子は、注文数量も多いことが分かります。つまり椅子の売上が高い理由は、そもそも注文されている数量が多いことにあると分かります。
同じように「事務用品」のカテゴリーで見てみると「アプライアンス」は売上は大きいのに反してグラフが赤色になっているので販売数量は少なくなっています。つまり事務用品の売上は売上単価の高いアプライアンスが大きな割合を占めていることが分かります。
まとめ
Tableau Public を使った基本的な操作方法について解説しました。
今回解説してきたように、Tableauは直感的な操作で、データの可視化を行うことができます。Tableauの操作方法を身につけデータを分かりやすく可視化することで、データの有効活用を目指しましょう。
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