メタデータとは?正しい意味やメタデータの種類、管理方法について
目次
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メタデータとは?
メタデータとは、データを管理するためのデータのことです。実際のデータ自体ではなく、そのデータの意味や作成者などの情報を指します。
例えば、エクセルで作成した顧客データのファイルがあった場合、内部の顧客データに加えて、ファイルの作成者、作成日時、更新日時、などのメタデータが記録されています。
上記のようなメタデータがあれば、データに不明な点があった際に作成者に確認したり、データが最新のものであるかを確認したりする場合に役に立ちます。
メタデータの例
メタデータには先述のような、作成者や作成日時などの基本的な情報に加えて、以下のようなものも含まれます。
- データ活用に関するメタデータ
- セキュリティに関するメタデータ
- 連携に関するメタデータ
- 品質に関するメタデータ
データ活用に関するメタデータ
データ活用に関するメタデータにはデータの用途、目的、制約、適用範囲などが含まれます。
該当のデータがどのような分析、レポート作成に使用されるかなどの情報が一例です。何のためにそのデータが保存され、どのように活用されるかを把握するために重要な情報となります。
セキュリティに関するメタデータ
セキュリティに関するメタデータには、データの機密性、アクセス権、保護措置などの情報が含まれます。セキュリティ情報の適切な管理は、機密情報やプライバシー情報の漏洩を防ぎ、データの信頼性を確保します。
連携に関するメタデータ
連携に関するメタデータにはデータの生成元となるシステム、データの同期頻度などが含まれます。連携情報はデータの相互運用性を確保し、システム間でデータが正しく理解され、利用されることに役立ちます。
品質に関するメタデータ
品質に関するメタデータにはデータの正確性、信頼性、完全性、およびデータの品質評価に使用される基準やルールなどが含まれます。品質情報は、データが信頼性の高い情報として利用されるために重要であり、データ品質の向上に役立ちます。
参考:データ品質とは?主な評価軸や品質を向上させる方法を解説
なぜメタデータが必要となるのか
情報の整理と検索
IT技術が発達したことで、ビジネスにおいて取り扱われるデータの量は非常に大きくなっています。大量のデータを効率よく活用していくためには、データの意味や作成といった情報によってデータが適切に管理されていることが必要となってきます。
メタデータが適切に管理されていることで、必要なデータに素早くアクセスし、効率よくデータを活用することができるようになります。
データの理解と共有
企業のように多くの人が関わる場面で大量のデータを効率よく活用していくためには、データの活用目的などが効率よく共有される必要があります。
メタデータとしてデータの活用目的などが分かりやすく記述されていれば、データ活用の効率が高まります。
メタデータの管理方法
メタデータの管理には、データカタログと呼ばれるツールを活用します。
メタデータを管理するデータカタログ
メタデータを収集・整理し、データを見つけるために用いられるツールがデータカタログツールです。
データカタログを使用して、特定のデータセットやデータソースを検索し、データの場所や役割を容易に把握できるようになります。
品質やセキュリティに関するメタデータを管理することで、データの品質やセキュリティを確保することにも役立ちます。
AWSの『AWS Glue Data Catalog』やGoogle Cloudの『Data Catalog』など、大量のデータを保存するクラウドサービスでは、それぞれに適したデータカタログツールが提供されています。自社で運用しているクラウドサービスやデータウェアハウスシステムなどと相性のよいツールを使ってメタデータを管理していきましょう。
まとめ
メタデータは、効果的な管理と利用を可能にする重要な概念です。データカタログなどのツールを用いてメタデータを管理することで、データに基づいた意思決定を促進し、データを最大限に活用することができます。
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