アクセス数とは?ユーザー数、セッション数、PV数との違い
この記事では、Webサイトのアクセス数の見方や伸ばし方について解説します。
目次
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アクセス数とは
サイトのアクセス数は、サイトにアクセスしている人の数を指すことが多いです。
しかし、実際にアクセスデータを分析していくときには、人の数(ユーザー数)のほかにもセッション数やPVといった指標でアクセス数を測る場合もあります。いずれもGoogle Analyticsなどの分析ツール内で頻繁に使われるキーワードなので、まずはそれぞれの定義を確認しておきましょう。
ユーザー数とは
ユーザー数とはその言葉の通り、ユーザーの数、つまりサイトにアクセスしている人の数です。UU(ユニークユーザー)と表記されることもあります。
1ヶ月のサイトのユーザー数が1000という場合、1000人の人がそのサイトにアクセスしたことになります。
セッション数とは
セッションとは、ユーザーがサイトに訪問して離脱するまでのことです。
例えば1人のユーザーが1度サイトを訪問して離脱したあと、時間を置いて再度サイトを訪問して離脱した場合、セッション数は2となります。ちなみに、この場合のユーザー数は1となります。
セッション数はユーザー数と同じくらいよく使われる指標です。
PV数とは
PV数とは、サイト内のページが閲覧された回数のことです。
たとえば、1人のユーザーが1回のセッションで3つのページを見た場合、ユーザー数は1、セッション数も1で、PV数は3となります。同じ期間で計測した場合、必ず ユーザー数 ≦ セッション数 ≦ PV数 となります。
PV数はサイトのアクセス状況を細かく分析するときにはあまり使われません。ただし、サイト内のページがどれくらい見られているのか、サイトの規模はどれくらいなのかを知る上では、必ず知っておくべき指標です。
主に使われるのはユーザー数とセッション数
主にサイトのデータを分析するときに使われるのはユーザー数かセッション数です。サイトのコンバージョン率を計算する時にユーザー数かセッション数使われるからです。
コンバージョン率(%)
= コンバージョン数 ÷ ユーザー数(セッション数)× 100
日次、週次ではユーザー数かセッション数を集計し、PV数は月次で確認する程度の場合が多いです。
自社サイトのアクセス数を調べる方法
自社サイトのアクセス数を調べるのには、Google Analytics を使うのが一般的です。Googleアカウントを作成しタグを設置すれば無料で利用できるうえに、かなり詳細な数値まで確認することができます。
GoogleAnalyticsは以下のサイトから利用することができます。
GoogleAnalytics
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
GoogleAnalyticsを使ったアクセス数の調べ方は「【データ分析の第一歩】Webサイトのアクセス数・PV数を調べる方法とは?」で詳しく解説しています。
競合サイトのアクセス数を調べる方法
専用のツールを活用すれば、競合サイトのアクセス数を知ることもできます。
ただし、最も重要なのは自社サイトの数値の推移です。自社サイトのアクセス数が伸びているのか減っているのか、どんなページがよく見られているのかなどを定期的チェックして対策を練っていくことが重要です。競合サイトのアクセス数を調べるツールは基本的には有料なので、まずは自社サイトの数値からしっかり確認するようにしましょう。
もちろん、競合サイトの規模や、よく見られているページ、主な流入元などを知ることで自社サイトのアクセス数を増やす戦略を立てやすくなります。
自社サイトの戦略を検討するうえで必要だと感じた場合には、以下のようなツールを使って競合他社サイトのアクセス数を調査してみましょう。
SimilarWeb
競合サイトのアクセス数を調べる場合によく使われるのが「SimilarWeb」です。正確な数値ではありませんが、大まかなサイトのアクセス数から流入経路などまで、かなり細かい指標を確認することができます。
SimilarWeb
https://www.similarweb.com/ja/
SEMrush
SEMrushもSimilarWebと同様に競合サイトのアクセス数をはじめ、細かい数値の分析ができるツールです。特にSNSを活用した施策を細かく分析できるため、サイトのアクセス数を増やす戦略を検討するのにおすすめのツールです。
SEMrush
https://semrush.jp/
アクセス数の目安
自社サイトを運営していくうえで、どれくらいのアクセス数を目標とするべきか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アクセス数の目標値はコンバージョン数の目標値から逆算して設定するのがおすすめです。月間のコンバージョン数を今の倍にしたいのであれば、単純計算でアクセス数が倍になれば目標を達成できるはずです。
もちろん実際にアクセス数が増えたとき、思った通りにコンバージョンが増えるとは限りませんが、まずは過去の数値をもとに目標を設定して推移を見ながら目標値も調整しましょう。
ただし、サイトを立ち上げたばかりの場合には過去の数値データがない状態です。その場合には、目標となるコンバージョン数に対してコンバージョン率を1%と仮定してアクセス数の目標値を設定しておきましょう。たとえば1ヶ月に10件のコンバージョンがほしい場合はユーザー数(あるいはセッション数)の目標値は1000といったように設定しておきましょう。
もちろんこの場合も、推移を見ながら目標値を調整するようにしましょう。
アクセス数を増やす方法
アクセスを増やすためには、以下のような流入元のいずれかからユーザーを呼び込んで来る必要があります。
- 広告
- 検索エンジン
- 外部参照
- メール
- SNS
広告
Web広告としてよく活用されるものにはリスティング広告やディスプレイ広告などがあります。この他にもTwitterやfacebookなどのSNS広告やアフィリエイトなど、様々な手法があります。
広告施策で効果を検証して改善して成果を出すためには、継続してコストがかかります。それを見据えて、一定の予算を確保したうえで実施しましょう。
検索エンジン
検索エンジンからの流入を増やす取り組みはSEOと呼ばれます。
ユーザーが検索エンジンで何かのキーワードを検索したときに、自社サイトのページが上位に表示されるようにすることでアクセス数を増やす方法です。
検索エンジンで常に表示されるようになれば追加のコストをかけずに一定のアクセス数を保てるようになりますが、自社サイトの中でブログなどのコンテンツを継続して増やしていく必要があります。
SEOの知識も必要になるため、中長期的な取り組みであることを理解したうえで行いましょう。
外部参照
外部参照とは、他サイトからのリンクのことです。
有名なサイトからリンクされれば、当然自社サイトへのアクセス数が増えることも期待できます。自社サイトのリンクを貼ってもらうためには、プレスリリースを出す、リンクしたくなるようなコンテンツを作成するなどの必要があります。
機械的な部分の大きい広告や検索エンジンとは異なり、他サイトの運営者の目に留まるような取り組みが必要となりますが、逆にアクセス数の多いサイトの運営者と接点のある場合などは取り組みやすいかもしれません。
メール
メールは、自社で保有している顧客リストへのメルマガなどでサイトに誘導する方法です。
メールの配信は追加コストをかけずに行うことができ、反応も獲得しやすい施策なので、数十、数百でも顧客リストを持っている場合には力を入れておきたい流入経路です。
SNS
SNSはメールと同じく、基本的には追加のコストをかけずに集客できる流入経路です。
ただし、アクセス数を増やすためには一定のフォロワー数を獲得する必要があるので、SEOと同じく中長期的な取り組みとして考えておきましょう。
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