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CAGRとは?計算式や数値の意味、Excelを使った求め方について

CAGRとは?計算式や数値の意味、Excelを使った求め方について

CAGRとは?

CAGRとは、年平均成長率と言い、複数年にわたる成長率から、1年あたりの平均成長率を算出する方法です。CAGRを計算することで、中長期的な視点で売上が増加しているのか減少しているのかを把握することができます。読み方は「シーエージーアール」や「ケーガー」などと読まれることが多いです。

CAGRの計算式

CAGRの計算式は、

となります。※初年度とは、比較対象とする最初の年度のことを言います。

CMGRとは?

また、年平均成長率はCAGRと言いましたが、月の平均成長率を算出する月平均成長率というCMGRもあります。これも計算方法は先ほどと同じで、

となります。毎月の売上が増加傾向なのか減少傾向なのかを分析する際は、活用してみてください。

CAGRを使った分析の例

会社や事業部ごとの業績の振り返りについては、次のグラフのように、中長期的な視点と短期的な視点の両方を見ることが重要です。

まずグラフの②124.6%について説明します。

こちらは短期的な視点となります。年次推移であれば前年との比較、月次推移であれば前月との比較、といったように、直近の変化を分析します。図であれば、

1,439÷1,155=124.6%

となり、100%を超えてれば増加している、割っていれば減少している、ということになります。

ただ、この短期的な視点だけでは足りないと考えています。特に最近ですと、ようやくコロナが第5類となり制限もなくなり、コロナ前に市場としては戻ってきている、と言って良いでしょう。そうした場合、直近だけとの短期的な推移比較ではコロナの影響を多分に受けます。

そこで、コロナ前からなど、中長期的な視点での推移比較が必要になってきます。またこれはコロナという特殊要因がなくても同じように中長期的な視点での比較は重要です。

  • 中長期的に増加しているのか減少しているのか、その要因は何なのか
  • 短期的には増加しているのか減少しているのか、その要因は何なのか

この2軸にて比較分析することで、基軸となっている自社の増加(or減少)要因を特定し (中長期的な視点での分析)短期的に自社を伸ばしている(or悪化させている)要因を特定することで、今後の強化・改善ポイントが鮮明になっていきます。

そしてこの中長期的な視点での分析にCAGR(図の①)を活用します。

CAGRの計算式は、

でした。上図の例で言うと

(1,439÷1,520)^(1÷5)=98.9%

となります。100%を超えてれば増加傾向にある、割っていれば減少傾向にある、とい
うことが言えます。

ただ、単に数字だけを計算するのではなく、上図のように各年度の数値をグラフ化してください。上図のように前年度まで減少傾向にあり、今年度の増加しているなど、推移の変遷を抑えることが重要です。

エクセルを使ってCAGRを求める方法

CAGRはエクセルを使って簡単に計算することができます。数式を使った求め方と、関数を使った求め方を解説します。

数式で求める

最も簡単な計算方法は、数式で求める方法です。

B4のセルには以下の数式を入力しています。

=(G2/B2)^(1/(G1-B1))

月ごとのデータで同じ計算を行えばCMGRを求めることができます。

関数を使って求める(GEOMEAN関数)

関数を使って求める方法はいくつかありますが、ここではGEOMEAN関数を使った求め方を解説します。

CAGRは、売上の増加率の平均のことです。この”増加率の平均”は、数学では幾何平均と呼ばれており、エクセルではGEOMEAN関数という関数を使って求めることができます。

参考:平均とは 主要な平均の種類やExcelでの求め方を解説

GEOMEAN関数を使うためには下の画像の3行目のように、1年ごとの増加率を計算しておく必要があります。

GEOMEAN関数の式は以下の通りです。

=GEOMEAN(数値1,数値2,数値3,…)

画像の例では、B5のセルにGEOMEAN関数を用いており、対象となる値は範囲として「B3:G3」と指定しています。

CAGRの考え方を使った中長期的なデータ分析

CAGRの計算式を、

と書きましたが、売上以外にも活用できます。

BtoCビジネスであれば、客数や客単価、新規客数やリピート率、商品単価の推移など、BtoBビジネスであれば、取引先数やアプローチ数、成約単価や成約率など、各ビジネス・事業において、KPIとなる指標を同じように分析することで、売上を構成している指標のどこに課題があるのかが見えてくるでしょう。

そして、会社全体だけでなく、

  • 事業部ごとに分析することで、どの事業部のどこに課題があるのか比較
  • 店舗ごとに分析することで、どの店舗のどこに課題があるのか比較
  • その他、顧客セグメント(例:新規、既存)や商品セグメント(例:カテゴリ、ブランド)ごとに分析することで、どのセグメントのどこに課題があるのか比較

なども可能です。

データ分析は短期と中長期の両軸で

CAGRを使って分析の例でも触れましたが、データ分析には短期的な視点と中長期的な視点の両方が重要です。例えば、次の図は弊社で提供しているEC-DashBoardの分析画面の1つ「商品分析」になります。

図の左側は1年単位での商品カテゴリ別の推移分析、図の右側は月次(直近月と前月)での商品糧彫り別の推移分析となります。

EC事業の商品カテゴリ単位での分析となりますので、図の左側で伸びている商品カテゴリについては、中長期的に顧客に支持されてきている商品となるため、その中でも増加傾向にある商品を中心に強化したり、そのカテゴリ内の品揃えを更に拡大していく、などが考えられます。

図の右側については、短期的な分析となるため、例えば新商品の効果や販促などキャンペーンの効果があったのかの検証・改善に繋げられます。

このように、短期的な視点と中長期的な視点の両軸にて分析することで、自社ないし事業部や商品などの今後の戦略や目の前の施策に繋げることができます。

まとめ

CAGRという指標を用いることで中長期的な成長率を把握し、より正確な現状を知ることができます。エクセルなどを使って簡単に求めることもできるため、自社の現状分析に活用していきましょう。

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