ワークマン成長の鍵となった「エクセル経営」とは?
こんにちは、KUROCO株式会社代表の齋藤健太です。今回は私が先日読んだ書籍『ワークマン式「しない経営」: 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』から、ワークマンの経営手法の中でも特に成長の鍵となったであろうポイントをご紹介します。
目次
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ワークマン式「しない経営」
『ワークマン式「しない経営」: 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』は、ワークマンの成長を牽引した専務土屋氏が、同社の成長を実現する上で実践した「しない経営」「エクセル経営」の詳細を紐解いた経営本。ワークマンの成長の背景にはエクセルを使ったデータ分析があると聞いたことがあり、ビジネスにデータを活用できている優れた実例だと思い手に取りました。
社員のストレスになることはしない(期限、ノルマ、頑張るなど)、ワークマンらしくないことはしない(アパレル業の戦略はマネしない、高粗利益製品の販売、値引販売、顧客管理、毎年新製品を開発など)、価値を生まない無駄なことはしない(社内行事、経営幹部の出社など)。
「しない」ことを徹底することで成長へと繋がった同社ですが、ビジネスにおいて「選択と集中」が重要な中、それを実現させるために「捨てる」ことにフォーカスを当てています。
中でも「短期目標を定めない」ということは、今までKPIを設定し、それを追いかけるためのPDCAを回してていくことを「当たり前」と思っていたことが、そうではない実例として印象深かったです。
長期的な目標は、達成されるまで絶対に投げ出さない
一方で、長期的な目標は定め、そこに期限は設けないものの、達成されるまでは絶対に途中で投げ出さないということが、その他「しない」ことをたくさん定めた上でも企業の成長へ繋がるのだと思いました。結局、会社の大きな目標を社員全員が腹落ちすること、そして社員がストレスなく仕事ができること、この2つをいかにしてつくり上げるかが重要で、そのためには経営者自身も自分を律していくことが大切だと思いました。
ワークマンの成長基盤「エクセル経営」
もう一つ、「しない」ことが多い中、「エクセル経営」と呼んでいるほど、データ分析を社員全員で行っていく仕組みを整えたことも印象的です。
私自身も全く同じ思いですが、エクセルで十分データ分析はでき、かつ業務を良く知る社員がデータ分析スキルを得ると、右手に経験・勘、左手にデータに基づく示唆となり、最強です。これを10年近くかけて愚直に作り上げたことも凄いと思いました。
長期的な目標を達成させるために、不必要なことはとことん捨て、誰でも成長させることができる風土を作るためにデータ分析という武器を全員に身に付けさせた経営戦略こそがワークマンの成長基盤となっています。
まとめ
『ワークマン式「しない経営」: 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』では、目標を定めてKPIを設定し、追いかける(追いかけさせる)という、至極一般的な経営管理の方法でなくとも企業成長を実現できることの一例を学ぶことができます。
今のやり方に行き詰まっている経営層の方は参考にしてみてはいかがでしょうか?
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