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プロパー価格とは?アパレル業界のデータ管理のポイントも解説

施策に落とせるデータ分析を実現するための必須事項とは

プロパー価格の意味と、値引き価格で商品を販売する時のデータ管理のポイントについて解説します。

プロパー価格とは?

「プロパー」とは日本語では「本来の」という意味で、「プロパー価格」といった場合には値引きなどがされていない「正規の価格」のことを指します。主にアパレル業界で使われることが多い言葉です。

「出来る限り手入力を防ぐこと」でデータの精度高める

プロパー価格とセール価格の両方で販売している商品がある時には、商品データや販売データが適切に蓄積されるような仕組みが必要になります。

例えばEC事業においては、次のようなケースがよく生じます。商品情報をECサイトのカートシステムのみで管理している場合に、サイト上でのカテゴリ検索が

  • アパレル
  • 化粧品
  • 雑貨
  • 家具/インテリア
  • セール品

となっていたとします。一つの商品に対して複数のカテゴリを登録できれば良いですが、カートシステムによっては一つのカテゴリしか登録できないことがあります。

その場合、上記の例でいうと、アパレル、化粧品、雑貨、家具/インテリアについては「商品カテゴリ」となりますが、セール品は異なります。セール品の中には、アパレルや化粧品、雑貨などの商品が入ってきます。

要は、上記のような区分しか出来ない場合、MECE(ミーシー:漏れなくダブりなく)にならないため、商品分析をする際に正しく分析することが出来ないのです。

カートシステムで複数のカテゴリが登録出来るのであれば、全ての商品に対して、

  • 商品カテゴリでの区分け(アパレル、化粧品、雑貨、・・・等)
  • 販売方法での区分け(プロパー、セール)

の両方を付ける必要があります。

仮に同じ商品をプロパーでもセールでも販売することがある場合は、商品IDをプロパーとセールで分けるか、いつからいつまでプロパー価格とセール価格で販売した期間を分かるようにしておくことが必要です。もしカートシステムで複数のカテゴリが登録出来ないのであれば、エクセルなどで良いので、別で商品マスタのデータを作成する必要があります。そうすることで、データに抜け漏れがなくなり、精度の高いデータ分析が可能となります。

従って、BtoB業態においても同じようにデータ入力のルールを定めて正しく蓄積できるように徹底すれば、精度の高いデータ分析が出来ます。

出来る限り手入力を防ぐこと、例えば、取引先企業の業種や年商など選択式にすることです。どうしても手入力せざるを得ない企業名や担当者名などは、入力方法のルールを定めること、例えば、スペースは入れない、㈱などではなく株式会社と入れる、全角にする、などです。

マスタデータさえMECEで必要な要素が入っていれば、精度の高いデータ分析が可能となります。結果、施策に落とすためのデータ分析が可能となり、売上や利益を上げることに繋がっていきます。

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