KFSを見極めよう
KFSとはKey Factor for Successの略で重要成功要因と言います。
成功と言うと大袈裟かもしれませんが、事業を拡大、成長させていくために、何をすれば良いのか、です。これが分かれば苦労しないのですが、ある程度の勝ち筋を見定めることはとても大切です。100%である必要はないので、ぜひ「ここに予算投じれば売上上がる」という要素を見出しましょう。
例えば、美容室のKFSは何でしょうか。
- ①お客様を集客するための広告施策
特にホットペッパーの活用、広告プランや打ち出す中身 - ②一度きたお客様の再来率、その後のリピート
そのための技術向上、接客・コミュニケーションの教育 - ③美容師採用、定着
大きくこの3つとなってきます。
特に私が印象的だったのが、③美容師採用 になります。
①や②はある程度体系化されており、投資対効果は一定のレンジで算出できるレベルです。これはコロナでも落ち幅の少なかった美容市場で、エリアにもよりますが、需要と供給のバランスが良いことにあります。美容師は増えてますが辞める人が多く、一方で「髪は必ず切るけど自分では難しい」という特性がそうさせている珍しい業界とも思えます。従って、いつもボトルネックになるのが、①②は出来ているのに、美容師が足りずに客数を取れない、というのです。
もちろん①②を確立するためには今までのやり方をデータとともに検証していったり、実績のある美容師からそのやり方をカリキュラムに落としていくなどの努力は必要ですが、ビジネスの特性上、そこまで複雑なものではありません。
美容師さえ採用できれば売上は上がる
というのは、
単に
営業担当者さえ採用できれば売上は上がる
ことが難しいBtoBビジネスの法人営業からするとかなり羨ましいことではないでしょうか。
しかし、
- どこにコストをかければ良いのか
- かけたコストに対してどの程度の売上が見込めるのか
これがある程度分かるようになるためには、結局商品(ビジネスモデル含む)が最も重要ということになります。
ぜひ皆さまも今一度自社の商品を見つめて、KFSの見極めまで出来ているのか確認してみてください。