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これからのビジネスに不可欠な「共感型マーケティング」とは

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今回は少し「データ」から離れて、もう少し上段のマーケティングについての話です。

ご存じの方もいるかと思いますが、いよいよ3rd Party Cookieが使えなくなります。(USERがブラウジングした行動履歴が消えるということです。)

これにより、この技術に依存した「DSP/DMP」「ターゲティング広告」等、一部のアドテクや媒体がほぼ機能しなくなります。また、これに伴う広告CV等の効果測定が困難となり、ROIが正しく測れなくなります。(※1st Party Cookieを使っているDMPはまだ生き残ります。)

従って、この技術で配信面を生成していた広告依存メディアと、そのメディアに広告出稿し、新規見込顧客を獲得していた広告主は、新たな代替手段を講じなければなりません。

デジタルマーケティングを生業としている人には死活問題なのです。
(Google/Yahooの検索、Facebook/IGはこの影響を受けません。)

ユーザー側も大きく変わります。

この先、プライバシー機能はどんどん強化されます。ユーザーは「プライバシーのセルフコントロール」が課せられます。

いままでCookieに預けていた“行動履歴”という情報が無くなるため、例えば、“SSO”という技術が使えなくなったり“タブに放置”がほぼできなくなります。要は、ブラウザのセッション管理を自分でしなければならなくなり、相当面倒くさいことが多々起こるようになるのです。

つまり、Cookieが使えなくなったユーザー(ブラウザ)は「安全(プライバシー保護)」と引き換えに「使いやすさ」を失うことになります。

では事業者側はどうすれば良いのでしょうか。

オウンドメディア(サイト)自体の価値がより問われるようになります。

広告主の出稿先として、広告収益を目途とした“アクセス数を稼ぐため”に“質の低いコンテンツ”をやたらと数で追うメディアは確実に淘汰されていきます。そしていずれトラッキングがすべて制御されるので「メディアの会員登録(ファン化)」が“目的”になる使い勝手のよい(Apple IDやGoogle IDと紐づく)アプリやユーザーが“価値を見出せる”メディアが生き残るのです。

そしてその“価値”とはユーザーの感性に訴える「質の高さ」になります。

これこそが共感型マーケティングです。

いかにして共感を生む質の高いコンテンツをつくり出し続けていけるかがとても重要になります。(toCビジネスもtoBビジネスも同様です。)

既に有名人がやってるから、大手企業が展開しているからといった理由では商品は売れなくなっています。自分が信用している人から買う時代となっています。これこそ共感です。

モノからコト、そして共感こそがこれからますます重要になってきます。そしてその共感を生み出すためには、顧客を知り、分析をし尽くし、接点を見出すことが必要です。

ひとつ一つの接点が価値のある体験としてつながり、積み重なって企業と顧客の信頼を築いていくことになります。

ぜひ皆さんも改めてこれからのマーケティングについて考えてみてください。

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