家で過ごす時間が増えた人の方が、家具・インテリアに費やす金額が高い!?|独自アンケート調査
今回は家具・インテリアに関する独自のアンケート調査を実施しました。消費者が家具・インテリアを購入する時に重要視する点や、在宅勤務の増加による購買行動の変化についての結果をまとめています。
調査概要は以下の通りです。
≪調査概要≫
調査方法:Webを使ったアンケート調査
調査期間:2021年10月4日~2021年10月18日
調査対象:ココワンリサーチ登録者
有効回答者数:711名(男性356名、女性355名)
目次
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家具・インテリア選びにこだわりを持つ人は37%
図:家具やインテリア選びにこだわりはありますか。(n=711)単一回答
調査の結果、家具・インテリア選びにこだわりがあるという方は全体の37%となりました。
こだわりがない人も全体の38%ということで、こだわりの有無はほぼ半々という結果となりました。
家具・インテリアを購入する際に重要視すること第1位は「価格」
図:家具・インテリアを購入する際に重要視することは何ですか。(n=711)複数回答
家具・インテリアを購入する際に重要視することを調査した結果、上位5位は以下の通りになりました。
- 価格
- デザイン
- サイズ
- 色
- 耐久性
調査の結果、第1位は「価格」となりました。
例えばECサイトなどでは家具やインテリアを購入する際、「価格」の範囲を検索条件に指定出来る場合もあるので、そもそもターゲットの予算の範囲外であればどんなにデザインなどにこだわっていても見てもらえないこともあるので注意が必要です。
家具・インテリアを購入時に参考にする情報の入手先第1位は、「店頭のディスプレイ」
図:家具・インテリアを購入時に参考にする情報はどこから入手しますか(n=711)複数回答
家具・インテリアを購入する際に参考にする情報の入手先を調査した結果、上位5位は以下の通りになりました。
- 店頭のディスプレイ
- 商品カタログ・パンフレット
- オンラインショップ、ネット通販の情報
- インターネット上の口コミ・評価
- 家具・インテリア関連のメーカーHP
1位は「店頭のディスプレイ」という結果になりました。最近ではインターネット上で様々な店舗の家具をチェックし購入までできるようになっていますが、やはり家具インテリアを販売する際は店頭での見せ方が特に重要であるということが分かりました。
家具・インテリアの購入場所で最も多かった声は「ホームセンター」
図:家具・インテリアの購入場所について、当てはまるものを全て選んでください。(n=711)複数回答
家具・インテリアの購入場所を調査した結果、上位5位は以下の通りになりました。
- ホームセンター
- 家具専門店
- ネットショップ
- 100円ショップ
- 生活雑貨店
「家具専門店」を抑えての第1位は「ホームセンター」でした。
ホームセンターに行けば色んなモノがそろっているので、家具・インテリアに限らず買い物が出来るので、人気なのかもしれません。
また、コロナ禍になってDIY人気に火がついたこともホームセンターに脚を運ぶきっかけになっているのかもしれません。
直近1年で利用頻度が増えた家具・インテリア第1位は「ソファ」
図:直近1年で利用頻度が増えた家具・インテリアについて、当てはまるものを全て選んでください。(n=711)複数回答
直近1年で利用頻度が増えた家具・インテリアについて調査した結果、上位5位は以下の通りになりました。
- ソファ
- チェア・椅子
- テーブル
- デスク・机
- キッチン用品・テーブルウェア
直近1年で、在宅勤務や外出自粛が浸透していったため、家の中で座るための家具(ソファやチェア・椅子)が、利用頻度が増えた家具の1位、2位を占めたのだと思います。
家で過ごす時間が増えた人の方が、家具・インテリアに費やす金額が高い
図:直近1年で家で過ごす時間は変わりましたか。(n=711)単一回答
直近1年で過ごす時間を調査した結果、「増えた」が46%、「あまり変わらない」が52%、「減った」が2%という結果になりました。新型コロナウイルス蔓延による外出自粛の影響で、「減った」という方が極端に少なくなったのではないかと考えられます。
続いて、自宅で過ごす時間別、直近1年で家具・インテリアに費やした金額を調査したところ、以下のような結果となりました。
図: 自宅で過ごす時間別、直近1年で家具・インテリアに費やした金額 (n=576)
※金額について、分からないと答えた方を除いて集計
直近1年で家具・インテリアに費やした金額別でみると、5千円未満の人が264人と最も多く、次いで1万円以上5万円未満が169人という結果になりました。
直近1年で家具・インテリアに費やした金額が5千円未満の人では、自宅で過ごす時間が増えたと回答した人は40%弱でしたが、 直近1年で家具・インテリアに費やした金額が1万円以上5万円未満の方の場合、自宅で過ごす時間が増えたと回答した人は60%をこえるという差がみられます。
このように、家で過ごす時間が増えた人の方が、家で過ごす時間が変わらなかった人・減った人よりも家具・インテリアに費やす金額が高い傾向にあることが分かりました。(信頼区間95%で有意差あり)
在宅時間をより快適に過ごすために家具やインテリアにお金を費やす人が増えたのではないかと考えられます。
まとめ
調査の結果、
- 家具・インテリア選びにこだわりがある人、こだわりがない人は半々程度
- 家具・インテリアを購入する際に重要視することは「価格」
- 家具・インテリアを購入する際に参考にする情報の入手先1位は「店頭のディスプレイ」
- 家具・インテリアの購入場所第一位は「ホームセンター」
- 直近1年で利用頻度が増えた家具・インテリア第1位は「ソファ」
- 直近1年で家で過ごす時間が増えた人の方が、家で過ごす時間が変わらなかった人よりも家具・インテリアに費やす金額が高い傾向にある
ということが分かりました。
帝国データバンクによると、 国内における家具インテリア市場の市場規模は 2020年コロナ禍で過去最高を更新しました。在宅勤務により自宅時間が増えたことで、生活における快適性を求める傾向が強まったことが要因とされています。
(参考)https://netshop.impress.co.jp/node/8831
2021年11月現在は、全国的にワクチン接種もある程度進み、緊急事態宣言も解除され、在宅勤務から出社へと戻っている企業も少しずつ増えています。
そのため、自宅で過ごす時間が減り、家具インテリアの市場自体も緊急事態宣言下と比べると、今後少し落ち込む可能性も考えられます。
2020年が家具インテリア業界が好調だっただけに注意が必要です。
家具インテリア業界の方々は、購入の参考にする情報の入手先として最も多かった店頭のディスプレイなどに力を入れるなど、対策を用意しておくことが求められます。
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