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意外と増えていない?コロナ禍におけるフードデリバリーサービス活用状況の変化

意外と増えていない?コロナ禍におけるフードデリバリーサービス活用状況の変化について

近年、UberEatsをはじめとする様々なフードデリバリーサービスが盛んになっています。その背景として、新型コロナウイルスの蔓延に伴う外出自粛が大きなの要因となっていると思います。

そこで今回、KUROCO株式会社では、「外出自粛を促す緊急事態宣言の発令」と「フードデリバリーサービスの利用状況」に関連について調査を実施しました。

調査概要は以下の通りです。

≪調査概要≫
調査方法:Webを使ったアンケート調査
調査期間:2021年7月8日~2021年7月22日
調査対象:ココワンリサーチに登録者
有効回答者数:729名(男性364名、女性365名)

フードデリバリーのメリット第1位は”買い物に行かなくて済む”

まずは、フードデリバリーサービスのメリットについてです。

調査結果は以下の通りになりました。

図:フードデリバリーサービス利用時のメリット(n =729

メリットの上位5位をまとめると以下の通り

  1. 買い物に行かなくて済む
  2. 料理時間が省ける
  3. 特にない
  4. 普段食べられないものが食べられる
  5. アプリから簡単に注文できる

メリットでもっとも多かったのは、「買い物に行かなくて済む」という回答でした。

仕事や家事で忙しく物理的に買い物に行く時間がないといったケースや、疲れたり面倒なので精神面で買い物に行きたくないといったさまざまなケースが含まれているため、このような結果になったのではないかと思います。

また、2位の料理時間が省けるも、1位と同様に時間の節約につながるメリットだと分類できます。

3位には「特にない」が来ており、デリバリーサービスを使わない方の意見がこちらに集まったのではないかと考えられます。

4位の「普段食べられないものが食べられる」は、自分では作れないものなどを頼んで、特別感を味わいたい場合に大きなメリットです。

フードデリバリーサービスは、時間の節約や特別感を届けるサービスとして活用されているのかもしれません。

フードデリバリーのデメリット第1位は“配達料金が高い”

続いて、フードデリバリーサービスのデメリットを見ていきます。

図:フードデリバリーサービス利用時のデメリット(n =729

デメリットの上位5位をまとめると以下の通り

  1. 配達料金が高い
  2. 配達エリアが限られている         
  3. 手数料が高い
  4. 料理の料金が店頭よりも高い
  5. 特にない

デメリットでもっとも多かったのは、「配達料金が高い」という回答でした。3位、4位も手数料が高い、料理の料金が店頭よりも高いと価格に関する不満が上がっており、デリバリーサービスを利用する際のデメリットとして、価格面は大きいものだと考えられます。また、配達エリアが限られているという声も2位ということでかなり多くあがっていました。東京などの都会でも、地域やサービスによっては配達範囲外であるケースもあります。

フードデリバリーサービス利用場面

図:フードデリバリーサービス利用場面(n =404

フードデリバリーサービス利用場面の上位5位をまとめると以下の通り

  1. その料理が食べたい時
  2. 記念日など、お祝いごとの時
  3. 料理を作るのが面倒な時
  4. 忙しくて食事が用意できない時
  5. 友人や知人が訪ねてくるとき

最も多かった声は、「その料理が食べたいとき」でした。

食べたいけど、なかなか家では作りにくいものなどがある場合に、フードデリバリーが活用されるのかもしれません。

また、2番目に多かった声は、「記念日など、お祝い事のとき」ということで、特別な場面、非日常を味わいたいときにも、フードデリバリーサービスは活用されるということが分かりました。5位の「友人、知人が訪ねてくるとき」も特別な場面という意味では似ているかもしれません。

3位「料理を作るのが面倒な時」、4位「忙しくて食事が用意できない時」は、どちらも時間がないときや作る気力がないときのものということで、ご飯を作るという「手間の軽減」や「時間の節約」を買っているのかもしれません。

デリバリーを頼むお店を選ぶ時に重視する点

図:デリバリーを頼むお店を選ぶ時に重視する点(n =404

デリバリーを頼むお店を選ぶ時に重視する点の上位5位をまとめると以下の通り。

  1. 美味しさ
  2. 価格
  3. 家から店の近さ
  4. 評価
  5. 店舗名

フードデリバリーサービスを使う際に最もよく重視されるポイントは「美味しさ」でした。ただ、初めて頼むお店に関しては美味しさは分からないため、そう言う意味では「美味しそう」というニュアンスも含まれているのかもしれません。そうすると、写真であったり、メニューの説明文なども大きく影響してくる部分かと思いました。

ついで価格が重視されるポイントになっており、美味しさとツートップになっています。デリバリーでは、システム利用手数料や配送料などさまざまな料金がかかり、一般的にお店に食べに行くよりも高くなってしまうケースが多いです。そして、利用するフードデリバリーサービスによって、かかる手数料も変わってくるため、気にする人が多いポイントなのだと思います。

緊急事態宣言後に初めて利用したフードデリバリーのメニュー、第1位は”ピザ”

図:緊急事態宣言後に初めて利用したフードデリバリーサービスのメニュー(n =322)

緊急事態宣言後に初めて利用したフードデリバリーサービスのメニューについての調査では、「ピザ」が最も多い結果となりました。ピザは、デリバリーの代表的なイメージで、既に使っている人が多いと予想していましたが、意外にも外出自粛を機に宅配ピザを頼んでみた人が増えたのかもしれません。

また、ピザについで人気だったのがファミレスのメニューでした。さまざまな種類があるため、家族や友人など複数名と集まって頼む際に便利なのかもしれません。

図:緊急事態宣言発令前後でのフードデリバリーサービス利用頻度の違い(n =729)

続いて、緊急事態宣言発令前後でのフードデリバリーサービスの利用頻度の変化についての調査結果です。緊急事態宣言下になり、外出自粛が促され、飲食店も20時までの提供となったことで、デリバリーサービスを利用する人がかなり増えたのではないかと予想していました。

しかし実際は、前後関係なく利用したことがないという声が最も多く、ついで利用頻度は変わらないと言う声が多い結果になりました。利用頻度が増えたという方が72名、緊急事態宣言後に初めて利用した人が29名ということで、利用者という枠組みで見ると、これらは29%程度になります。緊急事態宣言下で一部の利用者の利用頻度は増えたが7割程度は変わっていないか減ったという結果になり、緊急事態宣言の影響はあまり大きくなかったのかもしれません。

新しいフードデリバリーサービスを使い始めた理由、第1位は「気になるお店・料理があったから」

図:新しいフードデリバリーサービスを使い始めた理由(n =156

新しいフードデリバリーサービスを使い始めた理由の上位5位をまとめると以下の通り

  1. 気になるお店・料理があったから
  2. クーポンがもらえるから、キャンペーン中だから
  3. メニューが豊富だから
  4. 料金が安いから
  5. 感染リスクが少なそうだから、支払方法が便利だから

新しいフードデリバリーサービスを使い始めた理由についての調査では、「気になるお店・料理があったから」と言う声が最も多くあがりました。

ついで、2位が「クーポンがもらえるから、キャンペーン中だから」、4位に「料金が安いから」という声も上位に上がってきており、金銭面でお得感を感じる場合もフードデリバリーサービスを使い始めるキッカケとして多いようです。また、「感染リスクが少なそうだから」、「支払方法が便利だから」というコロナ禍やスマホ決済の普及などの時代背景も見える理由が5位に上がってきているのも今後注目すべきポイントです。

緊急事態宣言前から利用したことのあるデリバリーサービスで最も多かったのは「店舗直営」

図:緊急事態宣言前から利用していたデリバリーサービス(n =729

緊急事態宣言前から利用していたデリバリーサービスについて調査した結果、「利用したことがない」が最も多く、それを除くと店舗直営のデリバリーサービスが最も多いという結果になりました。また、日本初・日本最大のデリバリーポータルである出前館が続く結果になりました。

緊急事態宣言後に初めて利用したフードデリバリーサービスのメニューについての調査で多かったピザなどは基本的にピザ屋直営のデリバリーサービスが多く、そういった影響が大きいのではないかと考えられます。

緊急事態宣言中に初めて利用したサービスで最も多かったのは「店舗直営」

図:緊急事態宣言中に初めて利用したデリバリーサービスの種類(n =729

緊急事態宣言中に初めて利用したデリバリーサービスについて調査した結果、概ね緊急事態宣言前から利用していたデリバリーサービスと大きな所はあまり特異な差はありませんでした。ただ、マニアックなデリバリーサービスの利用者が少し増えているのは見て取れます。新しいフードデリバリーサービスを利用した理由の箇所で、キャンペーン中だからというのが2番目に来ていましたが、新たに利用するデリバリーサービスでは、このようなキャンペーンが行われているところも多いため、そういったキャンペーン目的で新たにさまざまなデリバリーサービスを使ったという方が増えたのではないかと感じました。今は目を見張るほどの変化ではないですが、今後の動きにも注目したいところです。

図:未婚/既婚別フードデリバリーサービス利用有無(n =729

未婚、既婚別のフードデリバリーサービス利用有無を調べた結果、既婚者の方がフードデリバリーサービスを利用している割合が約7%多いという結果になりました。

前述の調査項目にて、デリバリーサービスでよく頼まれるメニューとしてピザがありましたが、宅配ピザはどちらかといえば1人よりも複数名向けのイメージがあるからでしょうか。

また、1人分頼んでも、2人分頼んでもデリバリーサービス利用の手数料自体は同じことが多いので、複数名分まとめて頼む方が1名換算すると得になるからというのもあるかもしれません。

なぜ既婚者の方が多いのかは、具体的な理由は今回の調査では分かっていないところなので、今後調査の課題となりそうです。

図:男女別フードデリバリーサービス利用頻度(n =729)

また、男女別のフードデリバリーサービスの利用頻度を見ると、利用する人の割合全体で見ると男性の方が利用者の割合が多い結果になりました。

ただ、週一以上、半年~1年に一回程度については、女性の方が利用割合が高い結果になりました。

図:未婚既婚別/男女別フードデリバリーサービス利用有無(n =729)

また、上記の未婚既婚別と男女別を合わせて集計したところ、上図のような結果になりました、

既婚者の中でも、男性の方がフードデリバリーサービス活用者の割合が高いことが分かります。株式会社マクロミルの「料理と夫婦関係に関する調査(2010)」(https://www.macromill.com/r_data/20100420cooking/)によると、女性の方が食事を作っていることが多いと考えられるため、女性が作れない事情があるときに頼むのかもしれません。フードデリバリーサービス利用場面の調査でも、「いつも料理を作る人が不在のため」と言う項目が少ないながら選んでいる人もいたので、その分の差の可能性も考えられます。

こちらの男女差の要因が何なのかも今後の課題になりそうです。

図:年代別フードデリバリーサービス利用頻度(n =729)

年代別フードデリバリーサービス利用頻度についての調査では、40代の方は全体的に他の年代に比べ利用頻度が少ない、利用しないの割合も高い、という結果になりました。

これについて、40代の回答者の男女別の人数を確認したところ、男性84名、女性114名であることが分かりました。先の調査項目で、男性の方が女性よりもフードデリバリーサービスの利用頻度が高いということが分かっているため、女性比率の高い40代は利用頻度が低い結果として現れた可能性が考えられます。

また、「2~3ヶ月に1回程度頼む人」の割合は60代が他の年代に比べて割合が高いということも分かりました。該当者のフードデリバリーサービス利用場面の回答を見たときに、「そのメニューが食べたいとき」と「親族などの集まりのとき」「友人や知人が訪ねてくるとき」といった声が多く上がっていました。高齢者の方々のなかには、定期的に子供や孫が訪れたり、親戚の集まりがある方も少なくないと思います。そのような場合にフードデリバリーサービスを使っていて、結果的に「2~3ヶ月に1回程度頼む人」の割合が多くなったのではないかと考えました。

まとめ

緊急事態宣言中に初めて利用したデリバリーサービスについて調査した結果、概ね緊急事態宣言前から利用していたデリバリーサービスと大きな所はあまり目立った差はありませんでした。緊急事態宣言の発令でフードデリバリーサービスの利用者増加が加速したのではないかと考えていましたが、今のところそれほど大きな変化はなさそうです。

ただし、フードデリバリーサービスの利用自体は緊急事態宣言下に入って利用回数が減ったという声よりも増えたという声も多い結果になりました。今後も引き続き変化に注目していきたい業界です。

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