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サロン経営成功のポイントとは?サロンの種類や、重要な指標についても解説

2025年04月28日 | データ分析

サロン経営を成功させるためには、サービスに合わせた営業形態の選択や、重要な指標を把握し、それをもとに戦略を練ることが欠かせません。

本記事では、サロンの種類や営業形態、経営における重要な指標を紹介します。

初心者の方から既に経営されている方まで、サロン経営を成功させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

サロンの種類

サロンとひとくちにいっても、提供するサービス内容によってさまざまな種類があります。

代表的なサロンの種類をいくつか紹介します。

  • 美容室:カット・カラー・パーマなどのヘアケアサービスを提供するサロン。技術力やトレンドを抑えたサービスが重要です。
  • ネイルサロン:ネイルケアやジェルネイル、ネイルアートを提供。細やかなデザインと衛生管理が重要視されます。
  • エステサロン:フェイシャルやボディケア、脱毛、痩身といった施術を提供。専門知識と技術が求められる分野です。
  • リラクゼーションサロン:マッサージや整体、アロマトリートメントなどのリラクゼーションサービスを提供。顧客の心身を癒やすリラックス空間の提供がポイントです。
  • アイラッシュサロン:まつ毛エクステやまつ毛パーマ、アイブロウ施術を提供。繊細な技術と安全管理が求められる分野です。

サロン経営を始める際には、それぞれの特徴をしっかりと把握しておきましょう。

営業形態の種類

サロンの営業形態は、経営方針や資金状況によって異なります。

代表的な営業形態をいくつか紹介します。

  • 店舗型サロン:固定の店舗を構え、安定した集客を目指す一般的な形態。立地や内装のデザインが重要です。
  • シェアサロン(レンタルサロン):複数の施術者がスペースをシェアし、それぞれ独立した経営を行う形態。コストを抑えやすい点が特徴です。
  • 訪問(出張)サロン:特定のサロンを持たない形態。高齢者や子育て中の方など、外出が難しい顧客に対して自宅や施設へ出張してサービスを提供します。
  • 完全予約制・プライベートサロン:一対一の施術を提供し、高単価やVIP向けのサービスを提供する形態。顧客管理が重要です。
  • フランチャイズサロン:既存ブランドのノウハウを活用して経営を行う形態。ブランド力を活かした集客が重要です。

どのような経営を目指すのか、サービス内容によっても最適な形態が異なります。

サロン経営 成功のポイント

サロン経営で成功するための主なポイントは、下記の4点です。

1. 予約管理システムの導入

オンライン予約システムの導入により、24時間対応可能な予約受付が可能になります。

また、自動リマインド機能を使うことで予約忘れを防止できます。

2. 売上管理と利益率の向上

売上管理ツールを活用し、定期的に利益率をチェックしましょう。

メニューの見直しや価格設定の最適化を行い、利益率を向上目指します。

3. 人材採用とスタッフ教育

技術向上のための研修や、接客マナー・モチベーション管理の強化を図り、スタッフの質を高めましょう。

人材の定着率を高めるための仕組み作りも大切です。

4. 会計・税務・法務の基礎知識を押さえる

サロン経営者として、経理や税務の知識を身に付け、法的トラブルを避けるための対策を行いましょう。

税理士や弁護士との連携も視野に入れることもおすすめです。

サロン経営における重要な指標

サロン経営の状況を正しく把握するためには、以下の指標を定期的に確認することが重要です。

これらの指標をそのまま把握するのではなく「推移」「比較」「因数分解」の観点で分析することで、効果的な施策を打ち出すことができるでしょう。

売上

売上は「客数」と「客単価」の掛け算で決まります。

そのため、売上を増やすには、客数を増やすか、客単価を上げる必要があります。

サロン全体の売上推移や、前年同月や前月との比較を行い、改善点を見出しましょう。

客数

客数とは、新規・リピートを問わず、来店するお客様の数そのものを指します。

新規顧客数を増やす施策としては広告や口コミの活用が考えられ、リピートを促すための施策としては接客の質向上や来店後のアフターフォローが重要です。

店舗規模やスタッフ数に応じて、客数の推移を分析し最適な施策を練りましょう。

客単価

客単価は、1人あたりの平均売上を指します。

客単価の向上には、メニューの変更やアップセル施策が有効です。

また、高い客単価を維持する店舗の経営方法を参考にすることもおすすめです。

新客数

新規客数とは、広告や紹介などによって初めて来店したお客様の数です。

新規顧客の獲得は、売上向上のために欠かせない要素で、後々にリピーターを獲得していく際に必要なファーストステップです。

再来率

再来率とは、顧客が再び来店する割合です。

新規顧客が再び来店する割合と、既存顧客が2回目以降も来店してくれる割合の両方を指します。

リピート率を高めることは、サロンの安定的な売上を支えるポイントです。

指名率

顧客が特定のスタッフを指名する割合です。

指名率は再来率とも密接に関係しており、リピーターを増やしていくためにも重要な指標です。

高い指名率を持つスタッフの技術や接客方法を他のスタッフに共有することで、サロン全体のサービス品質を向上させることができます。

技術売上

技術売上とは、提供するサービスのうち施術によって得られる売上です。

例えば、美容師のカット料金は技術売上に該当します。

施術内容やスタッフごとの売上実績を比較することで、技術向上やサービス改善の方針を検討できるでしょう。

店販売上

店販売上とは、お店で販売しているものが売れた際に得られる売上です。

例えば、美容室の場合には、店頭で販売しているシャンプーやトリートメントなどの売上が該当します。

店販売上を上げるためには、接客時に適切な提案を行い、売上を伸ばす仕組みを整えることが重要です。

まとめ

サロン経営を成功させるためには、サロンの種類や形態を適切に選定し、正確な指標を分析しながら施策を実行していくことが欠かせません。

特に指標を分析する際には、指標を因数分解した上で、細かい因数を上げていく施策を実施することが求められます。

KUROCOでは経営課題の解決やスタッフのマネジメントのほか、データを活用した売上拡大やコスト削減をサポートする美容サロン向けDX支援を提供しています。売上拡大やデータ活用に課題を感じているサロン経営者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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