「新規のお客様がなかなか増えない」
「SNSやサイトを更新しても効果が見えない」
といった悩みを抱える美容室は少なくありません。
美容室は競合が多く、サービスの差別化が難しいからこそ、効果的な集客戦略が必要です。
本記事では、美容室の集客でつまずきやすいポイントやその改善策を具体的に紹介。
また、リピーターを獲得するための施策まで紹介しますので、集客を強化したい美容室オーナーの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
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集客で失敗しないためのポイントと注意点
継続的な分析・改善
集客で失敗しないためにまず欠かせないのが、行った施策に対して分析・改善を繰り返していくことです。
例えば、インスタ投稿では、どんな投稿にいいねが多く集まったか、リーチが増えた要因は何かを定期的に分析することで、再現性高く次の施策を実施できます。
数字の増減ではなく「なぜ増えたか・なぜ減ったか」について仮説を立て、継続的に施策を見直すことが重要です。
スタッフ教育と接客品質の安定化
また、集客施策が功を奏して新規来店が増えたとしても、初回来店の体験が満足度の低いものであれば、リピートにはつながりません。
そのため、スタッフを教育し接客品質を安定化させることが求められます。
例えば、カットの技術だけでなく、丁寧なヒアリングや会話の距離感、待ち時間への配慮などが挙げられるでしょう。
特定のスタイリストではなく、店舗全体で一定以上の接客レベルを担保できるよう、定期的に研修を行うことが大切です。

美容室の集客方法
美容室の集客方法は多岐にわたり、オンライン集客の重要性は年々高まっています。
その一方で、実店舗を伴う美容室では、チラシや看板といったアナログな施策も手を抜いてはいけません。
以下では、具体的な集客手法と活用ポイントをみていきましょう。

Googleビジネスプロフィール(MEO)対策
「美容室 表参道」「美容室 渋谷」など地名付きで検索された際に、Googleマップで上位表示を狙うには「MEO(Map Engine Optimization)対策」が不可欠です。
まずは、Googleビジネスプロフィール(GBP)に店舗情報を正確に登録し、住所や営業時間、メニューなどを整備しましょう。
特に「カテゴリ選定」「説明文の最適化」が重要で、「美容院」に加えて「ヘアサロン」「ヘッドスパ」など複数カテゴリを設定すれば、検索に引っ掛かりやすくなります。
また、口コミ数と星評価は検索順位や来店率に直結する重要な要素です。
施術後に「よければご感想を投稿いただけると嬉しいです」と声かけするだけでも投稿率は上がるでしょう。
万が一低評価がついても、無視せず丁寧に返信することで、誠実なサロンという印象を与え、信頼獲得につながります。
SNS集客(Instagram・TikTok・LINE公式)
スマホで情報収集することが当たり前となっているため、美容室の集客にもSNSの活用が欠かせません。
なかでもInstagramやTikTokは、雰囲気や技術、センスを視覚で伝えられるため、美容室と相性が良いSNSです。
一方、LINE公式アカウントは再来店や予約促進といったリピーター施策に活用できます。
Instagramでは、サロンで仕上げたヘアスタイルを高画質で投稿し、「#ショートボブ」「#髪質改善」「#渋谷 美容室」など、ニーズや地名に絡めたハッシュタグで検索流入を狙いましょう。
また、静止画に加え、リール動画でのビフォーアフター紹介や、ストーリーズでの日常風景の発信も有効で、スタッフ紹介や商品のレビューも指名や再来店につながる重要な要素です。
特にTikTokでは、20〜30秒の裏技やアレンジ動画など「自分も真似できる」コンテンツが拡散されやすいです。
LINEでは、来店特典付きで友だち追加を促して登録数を増やし、クーポンや予約ページの配信を活用して、継続的に接点を作っていきましょう。
ホームページ・ブログ・予約導線の整備
SNSやポータルサイトが普及しても、ホームページは依然として重要な役割を果たしています。
特に高単価メニューや初来店を検討する顧客は、最後の確認としてホームページを閲覧することが多いです。
美容室検索の多くはスマホ経由で行われているため、モバイルへのレスポンシブ対応やページスピードに加え、予約ボタンをファーストビューに設置するなど、ストレスを与えない導線設計が重要です。
また、検索流入を増やすには、FAQやお悩み解決型のコラム記事を作成するコンテンツSEOも欠かせません。
「曲がる縮毛矯正」「色白に似合う髪色」など、具体的な悩みに応えるコンテンツは、検索ニーズと合致しやすく、信頼獲得から来店につながる可能性も高いです。
さらに、キャンペーンや新メニュー、スタッフの紹介などを継続的に投稿することで、安心感を与えられます。
ホットペッパービューティー・楽天ビューティーの活用法
美容室の集客手段として、ホットペッパービューティーや楽天ビューティーといったポータルサイトの活用を一度は考える方がほとんどでしょう。
特に新規顧客の獲得においては、検索や予約の導線が強く、「美容室+地名」で検索結果の上位に表示されるため、無視できない媒体です。
これらの媒体は、クーポンや指名予約、口コミ機能などの来店につながる仕組みが充実している一方で、掲載費が高く競合も多いため、価格競争に巻き込まれてしまう傾向が強い面もあります。
そこで大切なのが、初来店を獲得するための手段として活用し、自社サイトやLINEへ誘導することです。
獲得した新規顧客をリピーターにつなげる方法を、戦略的に考えた上で活用しましょう。
チラシ配布・ポスティングの工夫
オンライン上での集客が主流となった今でも、チラシやポスティングは美容室にとって有効な集客方法です。
特に、スマホに不慣れな層や近所で美容室を探している層に効果的です。
しかし、ただチラシを配るだけでは成果に結びつきません。
店舗から徒歩1km圏内で、さまざまな層にアプローチするために、集合住宅と戸建てをバランスよく狙えるエリアを選定しましょう。
また、配布タイミングも反応を左右するため、新生活シーズンや年末前、梅雨明けなど髪を整えたいタイミングを選ぶのが効果的です。
デザイン面では、「誰に向けたサロンか」が一目で伝わるキャッチコピーが重要です。
「白髪が気になりはじめた方へ」
「朝ラクな髪型に」
「子育てママ歓迎」
など、共感を誘う一言をチラシに入れ込みましょう。
QRコードでLINE登録・予約ページへの導線を設けることで、オンライン上の施策とも連動させることがおすすめです。
店頭看板・のぼり・ウィンドウ装飾
店頭看板やのぼり、ウィンドウ装飾は、実店舗を伴う美容室にとって、通行人にアピールできる強力な集客ツールです。
「通りがかりに気になった」「いつも前を通っていたから」という来店理由は意外と多く、継続的な集客の土台になることもあります。
まず重要なのは視認性で、「配色」「文字サイズ」だけでなく視線の動線を意識した「配置」も考えましょう。
訴求内容は「髪質改善専門」「似合わせカットが得意」など、強みが一言で伝わるシンプルな表現がおすすめです。
のぼりで「予約優先制」「営業中」「本日空きあり」といった情報を大きく見せるだけでも、来店のきっかけをつくることができるでしょう。
地域イベント・商店街との連携
「地域に根ざした美容室」として認知されることで、近隣住民に来店してもらえる可能性が高まります。
地域の美容室として認知されるためには、地域イベントへの参加や商店街との連携が効果的です。
大型広告に頼らずとも、地元での信頼を積み重ねることで次第に評判が広まっていきます。
例えば、夏祭りやマルシェに出店しキッズカット体験を提供したり、ヘアケア商品のサンプルを配布したりすることで、地域住民との距離を縮められるでしょう。
また、商店街に加盟すれば、共同チラシや記念セールなどに参加でき、他店の顧客層との接点が生まれ、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。
リピーターを増やす施策
美容室の売上を安定させるには、新規集客だけでなくリピーターの獲得が不可欠です。
特に一定の来店サイクルが生まれる美容室では、継続的な関係性づくりが成功を左右します。
初回来店時の印象はとても重要で、スタッフの笑顔や丁寧なカウンセリング、手書きメッセージなどの心配りがリピートにつながるでしょう。
さらに「〇週間後に調整がおすすめです」と自然に提案することで、次回予約を促すこともおすすめです。
施術後に「仮で次回の予約お取りしましょうか?」と声をかけ、リピーター特典を組み合わせることで、リピート率の向上が期待できるでしょう。
LINE公式アカウントでは、来店スタンプやクーポンの配信、次回来店前の自動通知といった機能を活用し、通いやすい仕組みを構築することが大切です。
加えて、誕生日や記念日に合わせてクーポン配信を配信するなど、顧客ごとにオリジナルな体験を提供することも効果的です。
まとめ
美容室の集客は、1つの施策で成果を出すものではありません。
「見込み客との接点を増やすこと」「来店時の体験で信頼を得ること」「リピートや紹介へとつなげること」を意識しながら複数の施策を併用しましょう。
KUROCOでは、美容室・サロン向けにマーケティング支援サービスを提供しています。
これまでの実績を活かし、店舗ごとの課題にあわせた柔軟な支援を行っておりますので、ぜひ一度弊社にご相談ください。
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