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美容室のリピート率を上げる方法 8選

2025年09月05日 | ビジネス

「新規集客には成功しているのに、売上が安定しない…」という悩みを抱える美容室オーナーの方も多いと思います。

売上が安定しないことの原因として、既存顧客のリピート率の低さが挙げられます。

リピート率が低ければ、せっかく獲得したお客様もすぐに離れてしまい、広告費や集客にかかる労力ばかりが増え、安定した売上にはつながりません。

本記事では、美容室におけるリピート率の重要性と、今日から実践できる改善施策、避けるべきNG行動を解説します。

リピート率を上げ、安定して美容室を経営したいオーナーの方はご覧ください。

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美容室におけるリピート率の重要性

美容室経営において「新規集客」は確かに大切ですが、実は売上と利益を安定させるカギは顧客の「リピート率」です。

一度来てくれたお客様が継続的に通ってくれることで、広告費やキャンペーンなどの集客コストを抑えつつ、安定した売上基盤を築けます。

リピート率はLTV(顧客生涯価値)に直結するため、リピート率が上がることで、経営が長期的に安定します。

新規集客に比べて既存客の維持コストは低く、サービスや接客の質を高めるほど、その効果は積み上がって大きくなっていくでしょう。

経営の安定化を目指す美容室こそ、「来てくれているお客様にまた来たいと思ってもらえる」仕組みづくりが大切です。

リピート率を上げる8つの施策

美容室のリピート率を高めるためには、カットやパーマなどの技術を磨くだけでは不十分です。

関係性を継続的に深めるための仕組みや適切な戦略が必要になります。

ここでは、効果的な8つの施策を紹介します。

カルテ活用によるパーソナル対応

カルテを活用して、お客様ごとの好みや施術履歴、ライフスタイルや会話などを詳細に記録することで、次回来店時によりパーソナルな接客が可能になります。

例えば「前回は前髪を短くしたので今回は少し長めに整える」など、過去データを踏まえた提案は信頼感を高め、再来店のきっかけになるでしょう。

来店サイクルを意識した次回予約の提案

カットやカラーには、一定の来店サイクルがあります。

その人のスタイルにもよりますが、平均的な期間を踏まえて、施術後に「次回は〇週間後がおすすめです」と具体的な時期を提案することで、その場で予約につながることもあるでしょう。

LINEやSMSを使った定期フォロー

来店から一定期間後に、髪の状態を気遣うメッセージやキャンペーン情報をLINEやSMSで送ることで、次回来店のきっかけを作れます。

特にLINEは開封率が高く、写真やクーポン配信もしやすいため、継続的な接点を持つツールとして有効です。

スタンプカード・回数券などの導入

来店ごとに特典が貯まるスタンプカードや、まとめて購入できる回数券は、お客様の継続利用を促すのに効果的な仕組みです。

再来店を促す、もうひと押しとして用意しておくとよいでしょう。

紹介制度(友人紹介で特典)

既存顧客からの紹介(友人紹介)は信頼度が高く、来店後の定着率も高くなりやすいです。

「紹介した方もされた方も10%オフ」など、双方にメリットのある制度を用意することで、自然と口コミが広がっていくでしょう。

担当者の指名制度強化

お客様が「美容室」に付くことは珍しく、「人」に付くケースが多いため、指名制度を強化することもおすすめの手法です。

例えば、指名の場合には、必ず最初から最後まで該当のスタイリストが担当するといったルールを設けるのも効果的です。

特定スタイリストとの信頼関係が築かれるほど、他店に流れる可能性は低くなり、リピートにもつながります。

技術力だけでなく「体験価値」の向上(接客、空間づくり)

来店動機は技術だけではないため、心地よい時間や空間を提供することも大切な要素です。

丁寧な接客、落ち着ける内装、季節感のある演出など「また行きたい」と思わせる体験価値を提供できるよう空間づくりをしましょう。

インスタやブログでの継続的な接触

来店していない期間にも情報発信を続けて顧客の目に触れることで、美容室とのつながりを保てます。

情報発信を行う媒体としては、インスタやブログがおすすめです。

ヘアスタイルの提案やヘアケア方法を発信することで、顧客に価値を提供でき、次回来店時の会話のきっかけにもなるでしょう。

リピート率を下げるNG行動

どれだけ集客やサービスに力を入れていても、小さな対応ミスや印象の悪い行動があるだけで、お客様は離れてしまいます。

例えば、カットやカラーの仕上がりが希望と大きく異なる施術ミスや、施術中の対応が雑といった接客トラブルがあると、築いてきた信頼は一瞬で崩れます。

万が一ミスがあった場合には、誠意を持って説明・謝罪し、リカバリー対応を行いましょう。

また、求めていないメニューやオプションを繰り返し勧める押し売り的な提案も、再来店意欲を削ぐ原因です。

「この美容室は営業色が強い」と感じさせないためにも、提案はあくまで選択肢として提示し、最終判断はお客様に委ねる姿勢が大切です。

さらに、来店後のフォローも大切で、アフターフォローがないと、再来店のチャンスを逃す可能性があります。

施術後の髪の状態を気遣う一言や、次回来店の目安を案内することで「また行きたい」という気持ちを後押しできます。

まとめ

美容室におけるリピート率は、経営や売上の安定性を左右する重要な要素です。

新規集客ばかりに注力するのではなく、既存のお客様が「また行きたい」と思える仕組みや体験づくりに投資することで、リピート率の向上が見込めるでしょう。

もし「リピート率を高めたいけれど、どこから改善すればいいかわからない」という場合は、美容サロン向けのマーケティング・集客支援を活用するのもおすすめです。

弊社でも美容サロン様向けのサービスをご用意しておりますので、ご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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