Excelで文字列を結合する方法を分かりやすく解説
ツールから出力したデータをExcelで扱っているときなど、文字列を結合したいと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。この記事では、Excelで異なるセルに入力された文字列を結合する方法について4つの方法をご紹介します。
また、後半ではビジネスにおける結合の活用場面の事例についてもご紹介していきます。
是非参考にしてみてください。
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目次
Excelで文字列を結合する方法① 「&」を使った結合方法
まずは、「&」を使った方法です。このやり方は非常にシンプルで、オーソドックスな方法ですので、是非覚えておきましょう。
ちなみに、ここからの解説に用いるExcelテンプレートはこちらから無料ダウンロード可能ですので、ぜひダウンロードして読み進めてみてください。
たとえば、以下のような架空の名簿データがあったとします。
現状、「姓」「名」で分かれてしまっていますが、これを一つのセルにまとめて「姓名」としたデータに変えていきたいと思います。
まず、セルに数式を入力していきます。
No.1の「中村」「真一」を結合したいので、この場合は、「=C3&D3」と入力します。
そうすると、以下のように文字列が結合されて表示されました。
要は「結合したいセルを“&“を使ってつなげるだけ」なので非常にシンプルです。
一つ入力したら、あとはオートフィルでまとめて結合しちゃいましょう。
このように、あっというまに10名分の「姓」「名」を結合することが出来ました。
補足として、「姓」と「名」の間に半角スペースを入れる場合についてもお伝えします。
文字列を間に入れるときは、“”(ダブルクォーテーション)で囲むことで文字列と認識させることが出来ます。半角スペースも文字列ですので「“ ”」といったようにダブルクォーテーションで囲っていきます。
具体的には、以下のように、「=C3&” ”&D3」というふうに記載していきます。
そうすると、このように「中村 真一」さんのように、姓と名の間に半角スペースを入れることが出来ました。
同様の方法で、以下のように名前のうしろに「様」を付けたりすることも出来るので、何かの宛名として使いたい場合などにも便利ですね。
Excelで文字列を結合する方法② CONCAT関数を使った結合方法
次にご紹介するのは、CONCAT関数を使った結合方法です。
CONCAT関数では、セル範囲を指定して連結できるのが特徴です。
CONCAT関数は、Excel 2019以降のバージョンであるか、Office 365版のExcelの場合に使用できます。
先ほどのデータに敬称を追加した以下の架空データでみていきます。
さっそく「=CONCAT(C3:E3)」というように関数と結合したいセル範囲を指定していきます。
そうすると、以下のように無事結合することが出来ました。
このように、CONCAT関数では、範囲選択で一気にセルを結合することができるので、結合する範囲が多い時にオススメです。
Excelで文字列を結合する方法③ CONCATENATE関数を使った結合方法
次にご紹介するのは、CONCATENATE関数という、関数を使った結合方法です。
こちらも姓名の架空データで試していきましょう。
まず、出力するセルにCONCATENATE関数を入力し、結合したい文字列の入ったセルを選択していきます。
今回の場合は、「=CONCATENATE(C3,D3)」というふうになります。
入力できたらEnterを押すと、以下のように文字列が結合されて出てきます。
ちなみに、CONCATENATE関数でも、間に他の文字列やスペースをいれることも可能です。
ちなみに、CONCATETANE関数では引数としてセル範囲を指定できないので、セルを一つ一つ選択していく必要がありますので注意しましょう。
基本的には②で説明したCONCAT関数を使うと考えて問題ありません。
Excelのバージョンが古いとCONCAT関数が使えないこともあるので、そのような場合にはCONCATETANE関数を使う、と考えておけばよいでしょう。
Excelで文字列を結合する方法④ TEXTJOIN関数を使った結合方法
最後にご紹介するのは、TEXTJOIN関数を使った結合方法です。
TEXTJOIN関数は、区切り記号を挿入しながら複数の文字列を連結することのできる関数です。
TEXTJOIN関数も、CONCAT関数と同様Excel 2019以降のバージョンであるか、Office 365版のExcelの場合に使用できます。
TEXTJOIN関数の書き方は以下の通りです。
「=TEXTJOIN(区切り記号,空白の文字列を無視するかどうかの指定,文字列1,文字列2,・・・)」
少しややこしいですが、最初の2つは設定で、その後から結合したい文字列を入れていく、といったイメージです。
たとえば、区切り文字に「,」(カンマ)を入れると、カンマが間に入って結合がされます。
また、空の文字列を無視する設定もできますので、データに欠損値がある場合にもエラーにならずに結合ができるのもメリットです。(TRUEや省略の場合は空白文字列は結合の対象外となり、FALSEの場合は空白文字列も結合対象となります。)
また、TEXTJOIN関数は、CONCAT関数同様セル範囲を指定することも可能です。
こちらについても姓名のデータを使って、使い方をみていきます。
たとえば、「=TEXTJOIN(“,”,TRUE,C3:D3)」と入力することで、姓名の間にカンマを区切り記号として入れた状態で結合することができます。
このように間に何か区切りを入れて文字列を結合したいという場合には、TEXTJOIN関数が便利です。
Excelで文字列を結合を行う場面
ここからは、Excelで異なるセルに入力された文字列を結合する場面についてご紹介していきます。
例① アンケート回答結果の集計
よく出てくる場面としてアンケートなどの集計があります。
たとえば、システムの都合で入力時には「姓」「名」に分けて入力してもらっているが、それを姓名に繋げて表示したいということがあります。
こういった場面でも今回ご紹介したような文字列の結合が便利です。
例② 請求書における金額を含んだ文章
たとえば、請求書などの一部に「ご請求金額は、○○円です。」といった文字列を表示させたいといった場合があります。
このような場合にも、Excelの文字列の結合を使って、別のセルに入力された金額をテキストと結合して表示させることができます。
まとめ
今回ご紹介した方法を使うことで、異なるセルに入力された文字列を結合することが出来ます。
Excelデータを扱うことが多い方であれば是非知っておきたい知識ですので、是非この機会に覚えておきましょう。
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