ECサイトのメルマガ、効果をあげる11のポイント
メルマガ配信は、ECサイトの売上を伸ばすための効果的な手段の1つです。しかし、メールの文章を考えて、配信設定をして、結果を確認して…と手間をかけているものの、なかなか思ったような効果を感じられずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、クライアントへのコンサルティングや弊社のメルマガ運用経験を踏まえて、ECサイト向けに効果的な「メルマガ運営のポイント」を解説します。
目次
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そもそもメールアプローチは効率がいい
ユーザーにアプローチする方法は、メール以外にも広告、SEO、SNSなど様々なものがあります。その中でもメールアプローチは効率の良いアプローチ手法です。
なぜならメールでアプローチできるユーザーは、”過去に自社サイトを利用したことがあるユーザー”だからです。ECサイトの場合は、メールの配信先は基本的に過去に商品を購入したことがある人になるはずです。過去に商品を購入したことがある人は当然、全くの新規ユーザーに比べて商品を購入するハードルが低いです。
また、メールアプローチはコストの面でも効率がいいです。広告のように露出すための費用がかかるものではありませんし、SEOのように長期的に取り組まなければいけないものでもありません。
メールアプローチは追加のコストが少なく短期的に効果も得やすいため、どんなタイプのサイトでも効率の良いアプローチ手法なのです。ただし、アプローチできる数は自社でメールアドレスを保有しているユーザー数に限られるため、会員数を増やすための施策も並行して取り組むようにしましょう。
効果的なメルマガ運営 11のポイント
メルマガ作成で重要なのは「開封されるタイトルをつけること」と「読まれる本文を書くこと」です。加えてそれらを継続して作成、配信していくための「運用」が重要となってきます。
そこでメルマガ運営のポイントを「タイトル」「本文」「運用」に分けて解説します。
- タイトルのポイント
- メルマガの中身が想像できるタイトルにする
- 長すぎないタイトルにする
- 数字を入れて興味を引くものにする
- 目立つタイトルデザインにする
- 適切な送信元を設定する
- 本文のポイント
- リンクは序盤に置く
- 適切な長さにまとめる
- 運営のポイント
- 見られる配信タイミングを見極める
- 役に立つ情報を継続して提供する
- 継続できるフォーマットとスケジュールで行う
- 実験と効果検証を行う
開封されるタイトルのポイント
開封してもらわなければ、メルマガを読んでもらうことはできません。開封してみたくなるタイトルにするためには、以下のような点を意識してタイトルを考えてみましょう。
- メルマガの中身が想像できるタイトルにする
- 長すぎないタイトルにする
- 数字を入れて興味を引くものにする
- 目立つタイトルデザインにする
- 適切な送信元を設定する
毎回すべての条件をおさえるのは難しいと思いますが、できるだけ上記のような部分を意識してタイトルをつけるのがおすすめです。
メルマガの中身が想像できるタイトルにする
中身が想像できるタイトルというのは例えば、
「〇〇セール開催のお知らせ!●/●まで!」
のような感じです。単純なようですが、意外と見落としがちなところで、
「〇〇通信」「〇〇メルマガ」
のようなタイトルで送ってしまっている場合も少なくありません。どんな内容が書いてあるのか一目でわかるタイトルにすることで、興味を持った人に開封してもらうことができます。
長すぎないタイトルにする
わかりやすい文章のポイントは短くまとめることです。タイトルもできる限り無駄な言葉は省いて、短くわかりやすくするのがおすすめです。
タイトルは、あくまで中身を読んでもらうきっかけです。タイトルに全てを書こうとするのではなく、ターゲットの興味を引きそうな部分だけを、シンプルにまとめるようにしましょう。
数字を入れて興味を引くものにする
タイトルに数字を入れると具体性が出て、ターゲットの興味を引きやすくなります。例えば、
「〇〇の商品が●●円引き!」「〇〇セール中!●月●日まで!」
のような感じです。数字を入れることで、お得感や限定感を感じてもらいやすくなるはずです。
目立つタイトルデザインにする
目立つタイトルデザインとは、文字だけでなく
「【期間限定!】〇〇セール中開催!」
のように記号を使ったり、氏名をメールタイトルに挿入できる場合は「◯◯様へ」のように、ターゲットの名前を入れるのも、開封率を上げるのには効果的です。
適切な送信元を設定する
メールの受信ボックスでは、タイトルよりも送信者の名前が目に付くように表示される場合が多いです。そこで、送信元となる名前は「自社のECサイトの名前」など、ターゲットがすぐにピンと来る名前にするのがおすすめです。
サイト名を覚えていなかった人にも、送信元の名前を繰り返し目にすることで名前を覚えてもらえるので、送信元には適切な名前をつけておくようにしましょう。
読まれる本文のポイント
メールを開封してもらったら、メールの本文でターゲットに適切な行動を促すことが大切です。
そこで、メールの本文は以下のような点に気をつけて作るようにしましょう。
- リンクは序盤に置く
- 適切な長さにまとめる
リンクは序盤に置く
メルマガでは、新商品を紹介したり、セール情報をお知らせして、該当のページにアクセスしてもらうことが主な目的になると思います。
この場合、リンクはできるだけ序盤におくのがおすすめです。なぜなら、メールを開封しても、流れ作業で開封しているだけで本文を読まない人も多いためです。
サイトへの誘導を目的とする場合には、本文を読んでいない人の目にも止まるように、メールのトップにバナー画像を置くなどして、できるだけクリックを促すのが効果的です。
適切な長さにまとめる
上記の内容を踏まえると、メルマガの本文は長くなくても構いません。
実際、弊社で配信しているメルマガも基本的には本文は短く、詳細はホームページにアクセスして確認してもらうようにしています。そうすることで、定期的にサイトにアクセスしてもらい、自社の商品を見てもらう機会を増やすこともできます。
ただし、メールの目的によっては、メール本文で何かを伝えたいこともあるでしょう。その場合はあえて本文を短くしすぎる必要はありません。
あくまでメールの目的や、ユーザーのニーズを意識して、適切な長さにまとめることを意識しておきましょう。
継続できる運用のポイント
効果的なタイトルや本文を考えても、そもそもメルマガの運用自体がうまくいってなければメールを見てもらうことはできません。そこで最後に、メルマガを効率的に運用していくための4つのポイントをご紹介します。
- 見られる配信タイミングを見極める
- 役に立つ情報を継続して提供する
- 継続できるフォーマットとスケジュールで行う
- 実験と効果検証を行う
見られる配信タイミングを見極める
メールを見てもらうためには、配信タイミングを見極めることが大切です。ターゲットのライフスタイルを想像・調査した上で、よく読まれる「曜日」「時間帯」を見つけましょう。
例えば、ビジネスパーソンをターゲットとする場合には、以下のような時間帯が見られる確率が高いとされています。
- 8時台:出勤中にスマホでメールを読む
- 12時台:お昼の休憩中にスマホでメールを読む
- 17時台:帰宅中にスマホでメールを読む
ECサイトでの購入を促す場合には、出勤中や勤務中よりも、帰宅中や帰宅後に見てもらった方が購入に結びつきやすいかもしれません。
上記はあくまでビジネスパーソンを想定した場合ですが、自社のターゲットのライフスタイルを想像しながら、どのタイミングに配信するのが効果的かを考えて配信していきましょう。
役に立つ情報を継続して提供する
メルマガを運営していくうえで最も大切なのは、受け取る人にとって役に立つ情報を、継続して届けることです。
自社が知らせたい広告ばかりを送るのではなく、役に立つ情報を継続して提供していくことで徐々にメールの開封率も上がっていきます。
ちなみに、メールからリンクしているセール情報ページやブログなどが役に立つものであれば、必ずしもメール本文に役に立つ情報が書いてある必要ありません。むしろ、サイトへの誘導を目的とするのであれば、メールの本文はコンパクトにまとめたほうが効果的な場合もあります。
継続できるフォーマットとスケジュールで行う
役に立つ情報を伝えるのと同じくらい大切なのが、継続できる仕組みを作ることです。メルマガの文面はある程度定型化しておいて、日々の作成に時間がかかりすぎないようにしておきましょう。
また、スケジュールもまずは週に1回、どうしても忙しい場合は2週に1回など、無理のないスケジュールで継続していくのがおすすめです。
無理のない体制で運用し、定期的にメールを配信することで、自社のECサイトを覚えてもらうことに繋がります。
実験と効果検証を行う
会員数がある程度集まっていて、メルマガをそれなりに継続できてきたら、タイトルや本文、配信のタイミングを変えてみて、実験や効果検証を行うこともおすすめです。
弊社では、HTMLとテキストメールを送り分けたり、セグメントの分け方を変えるなどして、メールの実験と効果検証を行なっています。
その時に、見るべき数値と、数値に対応する改善ポイントをおさえて改善を実施するようにしましょう。
見る数値 | 対応する改善ポイント |
開封率 | 配信時間帯・タイトル |
クリック率 | 本文 |
売上(メルマガ経由) | リンク先のページ・サイト |
ちなみに、会員数があまり多くない場合はあまり色々とやり方を変えるよりは、運営者の仮説に基づいて定期的に配信しておくことがおすすめです。
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